2021年からお付き合いが始まった、上山南部ワインぶどう部会の元会長・鈴木昌人さんのベイリーAです。組合の方全員の意識が高く、素晴らしい仕立てをしているのですが、その中でも一際みなさまを取りまとめる鈴木さんの路地栽培のベイリーAの一文字短梢仕立ては見事でした。2022年より、昌人さんがサポートのもと、息子さんである隼人さんに経営を移行されました。お父さんの誠実さも確実に引き継がれていて、栽培管理も細やかなところまで完璧にされています。2023年も、21年とは異なり夏の暑さが厳しく、晩腐病も多い年で、とても厳しい選果と、摘房を必要とする年でもありました。しかしながら、そんな年のハンデをものともせずに、素晴らしいぶどうを仕立てて下さった鈴木さんには、感謝と敬意しかありません。おかげさまで、凝縮した果実味、滑らかなタンニン、旨みの余韻、控えめな酸のバランスがとても強く、まさに私たちがマスカットベイリーAから目指す「日本のガメイ」だと思えます。そんな特級のぶどうを預けてくださる鈴木さんに恥じないワインを、今後ともますます進化させていきたいと思っております。あまり多くは語りませんが、ぜひまずは、このワインを味わってみてください。きっと、ブラインドで、ベイリーA単一のワインだとわかる人は、少ないかもしれません。 (インポーター資料より)
宮城県は太平洋沿岸から内陸の山間部まで多様な地形を持ち、沿岸部は穏やかな海洋性気候、内陸部は寒暖差の大きい気候が特徴です。この環境がブドウの健全な生育と、みずみずしい酸味や果実味を引き出します。特産の葡萄品種は、マスカット・ベーリーA、メルロー、シャルドネ、デラウェア、スチューベンなどで、赤・白ともに多彩なワインが造られています。
特に注目される地区は、栗駒高原や川崎町。栗駒高原の「シャトー桐」では、減農薬・野生酵母・無添加にこだわり、果実味豊かで軽やかな赤やバランスの良い白など、土地の個性を活かしたナチュラルワインが生まれています。
マスカットベーリーAは、日本で開発された赤ワイン用ブドウ品種です。
主に山梨県や長野県で栽培されており、これらの地域は内陸性気候で、昼夜の温度差が大きいのが特徴です。
山梨県では、マスカットベーリーAの他にコシュ、甲州などの品種も栽培されています。
特に注目すべき地区として、甲州市勝沼があります。
ここでは、扇状地の砂礫質土壌と盆地特有の気候を活かした個性的なワインが生産されています。
マスカットベーリーAから造られるワインは、フレッシュな果実味と軽やかな酸味が特徴で、チェリーやイチゴを思わせる香りが楽しめます。