立ち上げから若き弊社スタッフとして入社し、酒飲みが大好きで、休みのことあるごとに、仙台東京問わず、あちこちを飲み歩いてきた男です。2021年にそんな安藤陸が、晴れてアルフィオーレを卒業して、ニュージーランドに旅立つ記念に、彼自身初めて1から醸造したのが、「LAND」しかしながら、仕込んだそのクリスマスに倒れ、とても残念なことに、その翌年1月に他界してしまいました。とても愛嬌があり、みんなに可愛がられた陸は、私たちスタッフにとっても、深い悲しみを覚えましたが、彼の残したワインを、私が詰めてリリースして以来、毎年彼がアルフィオーレの永遠のメンバーだという証で、毎年彼と一緒にいる気持ちで仕込んでおります。
2021 年2月15日、安藤 陸くんを偲ぶ会で、一部のみなさまにお渡したこのワインは、陸くんが2021年3月に、Fattoria AL FIOREを卒業して、海外でさらなる経験値を積むため、一つのステップとして、彼自身だけの手で仕込んだ特別なcuvéeでした。 しかしながら、不幸にも突然の病により、年末に倒れ、2021年1月11日に他界いたしました。募る想いはさまざまありますが、彼の今後や展望を、いつも明るくいろんな人に話していたことが、つい昨日のことのようで、本当に残念でなりません。彼の身体から魂は抜けてしまいましたが、どこかできっと、いつものように、笑っていて、私たちを見守ってくれながら、また生まれ変わって、どこかで会えることを信じています。今までも、そしてこれからも変わらず、アルフィオーレスタッフの一員として、陸くんのLANDは、毎年、私目黒が仕込み続けていきます。 テクニカルについては、毎年私なりにぶどうと陸くんとの対話で、その年のベストで仕込んでいくものですが、2023年の仕込みに関しては、彼の生前の仕込みをトリビュートしながらも、年々進化するアルフィオーレ理論を交えて、よりバージョンアップした仕込みのオレンジデラウエアに仕上げております。 2022 ヴィンテージは、なかなか状態が安定していないため、先に2023ヴィンテージからのリリースに至りました。それはきっと、彼が今ここにいても同じ結果だと思っております。 本来であれば、命日にリリースさせてあげたいのですが、いかんせんワインも陸くんも、なかなかな難しい生き物でして、リリースのタイミングがずれてしまうことをお許しください。(インポーター資料より)
宮城県は太平洋沿岸から内陸の山間部まで多様な地形を持ち、沿岸部は穏やかな海洋性気候、内陸部は寒暖差の大きい気候が特徴です。この環境がブドウの健全な生育と、みずみずしい酸味や果実味を引き出します。特産の葡萄品種は、マスカット・ベーリーA、メルロー、シャルドネ、デラウェア、スチューベンなどで、赤・白ともに多彩なワインが造られています。
特に注目される地区は、栗駒高原や川崎町。栗駒高原の「シャトー桐」では、減農薬・野生酵母・無添加にこだわり、果実味豊かで軽やかな赤やバランスの良い白など、土地の個性を活かしたナチュラルワインが生まれています。
デラウェアは、日本の山形県や山梨県、大阪府などで広く栽培されている白ワイン用ブドウ品種です。
これらの地域は、日照量が多く、水はけの良い土壌、昼夜の寒暖差が大きいなど、ブドウ栽培に適した環境を持っています。
山形県では、デラウェアの他にナイアガラやシャルドネなども栽培されています。
特に上山市や南陽市は「ワイン特区」に指定され、ワイン造りが盛んです。
山梨県の甲州市塩山地区は、デラウェアの栽培が始まった歴史的な産地として知られています。
ここでは、甲州種やマスカット・ベーリーAなども栽培されています。
近年、デラウェアを使ったナチュラルワイン造りが注目を集めています。
例えば、滋賀県の「デラグリ」は、皮と種を一緒に醸す「醸し」を行い、オレンジワインのような個性的なワインを生み出しています。
これらのワインは、フレッシュな果実味と爽やかな酸味が特徴で、デラウェア本来の風味を生き生きと表現しています。