自然界の中で同じものは一つもありません。同じ土地で同じ人が育てても、その年の天候や温度、樹齢、すべて異なります。これで良いという正解があるわけでもなく、毎年違った特徴の中で、毎年真剣に向き 合う、気遣うことが出来るからこそ、自然との対話が生まれます。それを人は、感覚やセンス、才能などというでしょう。醸造においてもまた然り。ぶどうに付着している酵母や、その空間に存在するいくつ もの酵母から、誰が発酵させるのかをその場で決めます。私たちは、それを見守るだ け。動き出した酵母がすくすくと成長していく様を見守るだけ。そんなたくさんの生き物との対話の中で、生まれる物語がたくさんあります。
すべては感覚的なもので
すべては思いつき的なもので
すべては必然なのかもしれません
作り出す物語ではなく
生まれる物語を
私たちは大切にしていきたいです
上山市の吉田篤さんのフジりんごを、Arancia(デラウエアのオレンジワイン)の搾りか すと共に長期間の醸し、発酵後にプレスして、瓶内2 次発酵。発酵終了後にデゴルジ ュマンをしてボトリング。3.3 気圧で、フルートグラスに注げば、きめ細やかな泡立 ちで、上質なシャンパーニュのような口当たりです。シードルの概念が覆る、インフューズド・シードルに仕上がりました。(インポーター資料より)
宮城県は太平洋沿岸から内陸の山間部まで多様な地形を持ち、沿岸部は穏やかな海洋性気候、内陸部は寒暖差の大きい気候が特徴です。この環境がブドウの健全な生育と、みずみずしい酸味や果実味を引き出します。特産の葡萄品種は、マスカット・ベーリーA、メルロー、シャルドネ、デラウェア、スチューベンなどで、赤・白ともに多彩なワインが造られています。
特に注目される地区は、栗駒高原や川崎町。栗駒高原の「シャトー桐」では、減農薬・野生酵母・無添加にこだわり、果実味豊かで軽やかな赤やバランスの良い白など、土地の個性を活かしたナチュラルワインが生まれています。