北海道の北中部に位置する東川町にある雪川醸造さんで作ったワインになります。2年目の2024年は石狩のソーヴィニヨンブランをご手配いただきました。ワイン名の「Sauvy B」は英語圏のワイン関係者がソーヴィニヨンブランのことを略して呼ぶ呼称でして、「ソーヴィビー」と呼びます(現地の発音は僕的には「セヴィビー」と聞こえます)。ボク自身久しぶりに扱う品種で、仕込方を悩みましたがブドウを見て食べて、やはり僕の醸造メソッドの基本になっている[触らない醸造]方法を選びました。ブドウ自体は非常に健全で糖度は十分でしたが酸度は低めでした。仕込後、8月中旬のボトリングに合わせて再度都道した際に、マロラクティック発酵が続いているように見受けられましたが、そのまま瓶詰いたしました。ワインの仕上がりは非常にまろやかで、ある意味ソーヴィニヨンブランらしくないスタイルになっています。何本かの試飲でどうしても伝えたいと思っている特徴が、抜栓後の変化です。3日目くらいから急激に旨みが増します。濁りが無くなりクリアなオレンジワインといっていい色に変わります。2ヶ月ほど冷蔵保管してみましたが全く問題無くオフフレーバーも出てきませんでした。飲食店でのグラスで提供に適していると感じています。ぜひとも、抜栓後の変化を楽しんでいただきたいワインになっています。北海道石狩地方のソーヴィニヨンブラン100%使用。全て除梗し選果したのち1000Lのステンレスタンクと500Lの樹脂タンクに分けて投入。12日間の醸し発酵の期間中、人為的介入を行わずそのまま静置。両タンクを合わせてプレス後、ステンレスタンクに移して、後発酵。12日後におおよそのアルコール発酵が終了した時点で蓋を落として密閉。9ヶ月後に澱引きしてボトリング、約2ヶ月の瓶内熟成を経てリリース。自然酵母。亜硫酸無添加。アルコール12.0%(生産者資料より)

新潟県は日本海沿岸から内陸まで広がる多様な地形を持ち、海洋性気候と盆地気候が混在します。特に「新潟ワインコースト」は、砂質土壌と海の影響を受ける温暖な気候が特徴で、ブドウの糖度が上がりやすく、フレッシュで軽やかなワインが生まれます。主要な葡萄品種はシャルドネ、メルロ、アルバリーニョ、カベルネ・ソーヴィニヨン、マスカット・ベーリーAなどで、特に欧州系品種の栽培が盛んです。新潟ワインコーストには「カーブドッチ」「フェルミエ」「ドメーヌ・ショオ」などナチュラルワイン志向のワイナリーが集結。フェルミエは除草剤や化学肥料を極力使わず、野生酵母による自然発酵で土地の個性を素直に表現した繊細なワインを造ります。ドメーヌ・ショオは「一人一本飲める」優しい味わいを目指し、化学農薬を使わず、亜硫酸も極力使わないナチュラルな醸造で、だしのような旨みや瑞々しい果実味が特徴です。
ソーヴィニヨン・ブランは、フランスのロワール地方やニュージーランドのマールボロ地区で特に有名な白ワイン用ブドウ品種です。
マールボロ地区は、ニュージーランド南島の北東部に位置し、西岸海洋性気候の影響を受けています。夏は涼しく、冬は比較的穏やかで、ブドウ栽培に適した環境です。
この地域では、ソーヴィニヨン・ブランの他にピノ・ノワール、シャルドネ、リースリングなどの品種も栽培されています。
特に注目すべき地区として、ワイラウ・ヴァレーがあります。
ここでは、粘板岩上に堆積した砂質の土壌が特徴で、水はけが良く痩せた土壌がワインに個性を与えています。
ワイラウ・ヴァレーのソーヴィニヨン・ブランは、パッションフルーツやグレープフルーツを思わせるトロピカルな香りと、爽やかな酸味が特徴です。