このワインは、2019年「binn」として初リリース、2020年「R113」と改名し、2022年まではアルフィオーレさんで醸造していたワインになります。僕のワインの中でも非常に好評でリクエストの声が一番多かったワインで、今回はグレープリパブリックさんで醸造したワインになります。「R113 5/8」は、ルートイチイチサン ハチブンノゴと読みます。ルート113は国道113号線を意味していて、新潟と宮城を結ぶ主要な道路です。私が醸造期間中に何十回と往復している道で、僕の間借り醸造には必要不可欠な道路なのです。ラベルに書いてある1本のラインは、KIYO wines の畑から国道113号線を通って グレープリパブリックまでの道のりを辿った軌跡で、元のラインのアルフィオーレさんまでの距離のちょうど8分の5という数字になりましたので、オリジナルからのマイナーチェンジとしてこの名前・デザインになりました。山形のロザリオビアンコ主体、スチューベン、デラウェア使用。ロザリオビアンコの全体の20%分を手で除梗し、手で潰しながら樹脂製のオープンタンクへ投入しさらに足で潰して、そこに事前に起こしたブースターを加えてその上に全房のまま残りの房を投入しラップして、約2週間のマセラシオンカーボニック。その後全房のまま足で潰してからプレス。オープンタンクに移してそのまま後発酵。スチューベンは全て除梗して醸し発酵したFizzy用に作ったワインをボトリング前にアッサンブラージュ。デラウェアはFizzy用に作ったワインとオレンジワイン用につくった醸し発酵のワインをアッサンブラージュ。ボトリング時にデラウェアのジュースを瓶内二次発酵に必要な糖分として補糖しボトリング。16ヶ月の瓶内熟成を経てリリース。亜硫酸無添加。(インポーター資料より)
新潟県は日本海沿岸から内陸まで広がる多様な地形を持ち、海洋性気候と盆地気候が混在します。特に「新潟ワインコースト」は、砂質土壌と海の影響を受ける温暖な気候が特徴で、ブドウの糖度が上がりやすく、フレッシュで軽やかなワインが生まれます。主要な葡萄品種はシャルドネ、メルロ、アルバリーニョ、カベルネ・ソーヴィニヨン、マスカット・ベーリーAなどで、特に欧州系品種の栽培が盛んです。新潟ワインコーストには「カーブドッチ」「フェルミエ」「ドメーヌ・ショオ」などナチュラルワイン志向のワイナリーが集結。フェルミエは除草剤や化学肥料を極力使わず、野生酵母による自然発酵で土地の個性を素直に表現した繊細なワインを造ります。ドメーヌ・ショオは「一人一本飲める」優しい味わいを目指し、化学農薬を使わず、亜硫酸も極力使わないナチュラルな醸造で、だしのような旨みや瑞々しい果実味が特徴です。