雪川醸造の山平さんにお声かけいただき、2023年より北海道の北中部に位置する東川町でワインを作る機会を得ることができました。このワインはその雪川醸造さんで作ったワインになります。10月上旬から2週間ほど滞在して、アルコールの主発酵が完了した時点で蓋をして、マロラクティック発酵が終わったであろう5月中旬に北海道にいってボトリングして新潟に持って帰ってきました。倉庫で5ヶ月ほど寝かせてのリリースになります。先ずは、この機会を与えていただいた雪川醸造の山平さんに感謝いたします。ブドウの品種は東川町で採れた『セイベル13053(黒ブドウ)』です。2021年に作った白のスティルワイン「 “すず...”って、言って 」が『セイベル9110(白ブドウ)』でしたので、このワインの名前は必然的にこうなりました。名前やラベル(鈴かけ)等は、いつもの僕の遊びくらいに捉えてください笑(意味はありません)
北海道東川町の『セイベル13053』を100%使用。全て除梗して1000Lの角タンクで2日間のスキンコンタクト。スキンコンタクト1日目に、梅酒瓶に手で潰したブドウを加温して起こしたブースターを投入。その後ゆっくりとプレスして密閉型のステンレスタンクへ移す。しばらく酵母は弱いまま推移したが、四日目にしてようやく発酵が旺盛に。その後およそ5日ほどで比重が1を切ったので蓋を落として静置。7ヶ月後に澱引きしてボトリング、およそ5ヶ月の瓶内熟成を経てリリース。自然酵母。亜硫酸無添加。(インポータ資料より)
新潟県は日本海沿岸から内陸まで広がる多様な地形を持ち、海洋性気候と盆地気候が混在します。特に「新潟ワインコースト」は、砂質土壌と海の影響を受ける温暖な気候が特徴で、ブドウの糖度が上がりやすく、フレッシュで軽やかなワインが生まれます。主要な葡萄品種はシャルドネ、メルロ、アルバリーニョ、カベルネ・ソーヴィニヨン、マスカット・ベーリーAなどで、特に欧州系品種の栽培が盛んです。新潟ワインコーストには「カーブドッチ」「フェルミエ」「ドメーヌ・ショオ」などナチュラルワイン志向のワイナリーが集結。フェルミエは除草剤や化学肥料を極力使わず、野生酵母による自然発酵で土地の個性を素直に表現した繊細なワインを造ります。ドメーヌ・ショオは「一人一本飲める」優しい味わいを目指し、化学農薬を使わず、亜硫酸も極力使わないナチュラルな醸造で、だしのような旨みや瑞々しい果実味が特徴です。
セイベルは、フランスで開発された耐病性の高いハイブリッド品種で、主に日本の北海道や長野県で栽培されています。これらの地域は冷涼な気候と豊かな自然環境が特徴で、セイベルの栽培に適しています。
北海道では、セイベル13053(カスケード)、セイベル5279(オーロラ)、セイベル9110などが栽培されています。
他にも、ケルナーやツヴァイゲルトレーベなどの欧州系品種も見られます。
特に注目すべき地区として、北海道の池田町があります。
ここでは、厳しい寒さに耐える「山幸」という品種が開発されました。
これはセイベル13053とヤマブドウの交配種で、地域の気候に適応した個性的なワインを生み出しています。
セイベルから造られるワインは、フルーティーで爽やかな味わいが特徴です。特にセイベル9110は、フレッシュなアロマと心地よい酸味を持つワインになります。