「傾斜」という名の、まさにブドウが育つ環境を意味したキュヴェ名。 ジャケールはテロワールを写しやすい品種であり、フレッシュなミネラル感と、力強さのあるワインを生み出す粘土石灰質の土壌を反映しています。まさに「友人」のためのワイン。食前酒として、あるいは 魚介類や山のチーズと合わせてお楽しみください。 熟成により、塩味と芳醇な味わいが生まれます。 2 ヴィンテージのアッサンブラージュ由来の複雑味も魅力です。 抜栓後、数日楽しめます。 10 年熟成のポテンシャルがあります。 ブドウを手摘みで収穫し、自然酵母のみで発酵。厳密な濾過や清澄も 行わず、瓶詰め時に至るまで亜硫酸塩(酸化防止剤)も無添加で造られます。
土壌:粘土石灰質 アルコール度数:11% 醸造:8月30日から10月6日に収穫。20世紀フランスで記録された2番目に暑い年。春はベト病が多く 発生し度々雹が降った。7月末からは乾燥して暑い日が続き、記録的な猛暑(43.7℃)となった。 約4時間かけ ゆっくりとプレスし、12時間、軽く静置。50%は古いアルザス産フードルで、20%は石器の甕で、30%は以前に複数のワインに使用された樽で発酵。マロラクティック発酵ののち11ヶ月間シュール・リー熟成。2年間熟成の2022年を15%アッサンブラージュ。SO2無添加 (インポーター資料より)
サヴォワは、フランスアルプスの麓に位置する魅力的なワイン産地です。山岳地帯の影響を受けた冷涼な大陸性気候と、湖の存在による微気候が特徴的です。急斜面の畑が多く、日照を最大限に活かしたブドウ栽培が行われています。
この地域の特産ブドウ品種には、白ワイン用のジャケール、アルテス、ルーセット、赤ワイン用のモンドゥーズ、ペルサンなどがあります。
特に注目すべき地区として、シニャンがあります。ここでは、ジャケール種を使用した個性的な白ワインが生産されています。これらのワインは、フレッシュな酸味とミネラル感が特徴で、アルプスの清涼感を感じさせる爽やかな味わいが楽しめます。
フランス東部サヴォワ地方はアルプス山脈の麓に位置し、山々に囲まれた冷涼な気候が特徴です。この地では白ワイン用ぶどうの栽培が盛んで、なかでもジャケールはサヴォワで最も多く栽培されている土着品種です。特にシャンベリー近郊のアビーム、アプルモン、クリュエなどの地区がジャケールの代表的な産地として知られています。ジャケール主体のナチュラルワインは、青リンゴや柑橘、白い花の爽やかな香りと高めの酸が特徴で、ライトボディでキレのある飲み口が魅力です。アビーム地区では、氷河が削った石灰質土壌が生むミネラル感と上品な酸がワインに表れ、アプルモンはより柔らかく、クリュエは広がりある味わいが楽しめます。シュール・リー製法で造られることも多く、微発泡のような軽快さも感じられます。