樹齢100-180年の自根メルウェ100%の白ワイン。レバノン北部の標高900-1,300mに位置するナーレのセプト・ワイナリーの自社畑で収穫された自根のメルウェ。土壌は石灰岩の岩盤、粘土質。手摘みしたメルウェをやさしくバスケットプレス。ステンレスタンク内で発酵後、シュール・リー製法で、澱の上で12ヶ月間熟成。オリーブの木々やオークの木々の中に絶滅したと言われていたレバノンの土着品種「メルウェ」が自生している土地を偶然に発見。 樹齢100〜200年のメルウェの古木が点在していた土地をマヘルが開拓。1986年、マヘルの祖父と父と共に、ナーレの失われた土着品種「メルウェ」と「ジタニ」の畑で最後の収穫をした時の記憶を蘇らせる、マヘルの子供時代からの夢。このワインは、マヘルの祖先と彼のルーツへの深く真のオマージュワイン。過去に敬意を表し、人生を讃えるワイン。レバノンの失われたワイン文化のユニークな表現。レバノンの土壌と山の文化に深く根ざした数百年の歴史から発せられるミネラル感が、タマリンド、ローズウォーター、カリンなどのオリエンタルな風味がバランスよく調和している。(インポーター資料より)
ナーレは、標高1,600mを超える高地に位置し、両側を山脈に挟まれた独特の地形です。気候は乾燥した地中海性で、夏は日中40度近くまで上がる一方、夜は涼しく、冬には雪も降ります。この昼夜の寒暖差と豊富な地下水が、ブドウの酸と糖度のバランスを保ち、健全な有機栽培を可能にしています。
特産の葡萄品種としては、レバノン固有の白ブドウ「メルワ」や「オベイディ」、フランス系の「ヴィオニエ」「シャルドネ」、赤では「カベルネ・ソーヴィニヨン」「サンソー」「シラー」などが挙げられます。ナチュラルワインの分野では、樹齢150年以上のメルワを無農薬・サステナブルに栽培し、自然発酵で仕上げるスパークリングやオレンジワインが注目されています。これらのワインは、レモンや梨、パイナップルなどのフルーティなアロマと、爽やかでミネラル感のある味わいが特徴です。特に「カンヌビーン渓谷」は、古木のメルワを使った個性的なナチュラルワインの産地として知られ、自然な造りによるピュアな果実味と繊細な酸が魅力です。爽やかで飲みやすいスタイルが多いのもポイントです
メルウェ(Merwah)はレバノンを代表する土着の白ワイン用ぶどう品種で、主に標高の高い乾燥した山岳地帯、特にベッカー高原西部などで栽培されています。この地域は昼夜の寒暖差が大きく、冬は雪が積もり、夏は乾燥した気候が続くため、ブドウがゆっくりと成熟し、酸と果実味のバランスが良いワインが生まれます。
メルウェは爽やかな果実香と豊かな酸味が特徴で、レモンや青リンゴ、白い花のような繊細な香りが感じられます。特に樹齢100年以上の古木が残る地区では、ミネラル感や複雑さが際立った個性的なワインが造られています。