Sept Winery(セプト・ワイナリー)の当主、Maher Herb(マヘル・ハーブ)は、18歳のときにフランスに渡り、リールで計量経済学を学び、パリでデータコンサルタントとしてのキャリアをスタート。2010年、レバノンで古くから栽培されている土着品種でのワイン醸造を復活させるというミッションを抱き、生まれ故郷のレバノンに戻る。Sept Wineryは、かつて”中東のパリ”と呼ばれていた首都ベイルートの北西約30kmのナーレに位置し、標高900-1,300mの山の斜面にSept Wineryの自社畑が広がり、山の頂上にワイナリーとマヘルが腕を振るうレストランを構えている。レバノンのテロワールを紹介したいというマヘルの情熱は、料理への愛情にも通じている。ワイナリーレストランの「La Table Sept」では、彼のお気に入りの伝統的な山のレシピを新しいアプローチで表現したメニューが提供されている。2012年、山の斜面にある父から受け継いだ土地に5,000本のブドウの木を植樹し、フランス・ロワールのニコラ・ジョリーから学んだビオディナミと自然農法のガイドラインを厳格に守りながら、土着品種(オベイデ、メルウェ、ジタニなど)やヴィオニエ、カベルネ・ソーヴィニョン、テンプラニーリョなどの国際品種を栽培し、2017年に初ヴィンテージをリリースしている。Sept Wineryは、レバノン国内唯一のビオディナミ・ヴィンヤードでもある。現在は、ナーレにある自社のビオディナミ・テロワールに加え、土着品種を保護するためにも古くからレバノンの土着品種を栽培しているパートナー農園の栽培管理も担い、栽培を引き継いだりもしている。紛争が絶えないレバノンでの環境下で、セプトの最も重要なミッションは、レバノンのテロワールのリアルで本物の味を世界に伝えることです。ワイナリー名の「Sept」はフランス語の「7」で、マヘルが7歳のときに内戦で亡くした父を想い、ワイナリー名としている。(インポーター資料より)