LABガイドライン「LAB04」カテゴリのキュヴェ。
トスカーナ州のワイナリー「ラ・ジネストラ」のサンジョヴェーゼとピエモンテ州のワイナリー「セーニ・ディ・ランガ」のネッビオーロの黒ぶどうを使用した白ワイン。粘土質の泥灰土の土壌で樹齢25年。
このワインは、2つのワイナリーで栽培されたぶどうから造られる、いわゆる 「four-handed wine」のコラボワインです。
イタリアの赤ワインの王様と呼ばれるネッビオーロと、女王と呼ばれるサンジョヴェーゼは、これまで交わることがなかったぶどう品種です。
このイタリアワイン業界の伝統且つ精神的な障壁が新世代のナチュラルワインの造り手たちのクリエイティビティに知的な発展をもたらさないので、この2つの黒ぶどう品種を白ワインとして組み合わせを試みた実験的アプローチである。
両方の葡萄はそれぞれの生産者によってプレスされ、熟成とブレンドの管理はテヌータ・ラルモニアが行い、ワインがテロワールだけでなく、ワインメーカーによって造られることを強調している。
サンジョヴェーゼは使用済みの樽で、ネッビオーロはステンレスタンクで発酵&熟成。
3ヶ月後にブレンドし、デメトラ・アンフォラで3ヶ月間熟成。
アプリコットやオレンジやほのかにはちみつの香り。複雑味を感じる白ワイン。
適温は冷やしめの8-10度ぐらい。
※PRINCIPE & PRINCIPESSA = 王と女王
LAB PROJECT
EASYプロジェクトに続く、3rdプロジェクト「LAB」は実験的な発想から生まれ、ユニークで再現不可能なワインを少量ロット生産するというチャレンジングなアイディアから生まれたプロジェクトです。
「LAB」のワインは、上記の5つのガイドラインのカテゴリ毎に従って生産され、ぶどうは他の生産者とのコラボレーションしたものや自社畑で栽培されたものを使用しています。
これまでの既成概念に左右されないアンドレア自身の個人的なスタイルに、他の生産者との「コラボレーション」やスキルや伝統の「シェアリング」、「テロワール間の関係性」などからワインのコンセプトを見い出し、さまざまな地域や葡萄品種のビジョンや解釈を独自に表現したものとなります。
【FIVE GUIDELINES OF LAB / LABの5つのガイドライン】
LAB01: METODO CLASSICO FROM NON-CLASSIC GRAPES
イタリアの泡の概念を捻じ曲げたいという願望から生まれ、適していない地域、適していないブドウ品種という固定観念を打ち破る。
LAB02:AUTHOR'S FAKES
有名な地域(例:ソアヴェなど)の解釈。伝統の情報にとらわれず、LABの実験的な哲学を反映させながら、異なる結果を求める。
LAB03:REITERATIONS OF THE TERRITORY
ヴェネト州・ヴィチェンツァ地区の品種に別の顔を持たせるために、別のビジョンと異なるスタイルによるワイン造り。
LAB04:WINES WITH 4 HANDS
ワイン生産者同士の技術交換を積極的に行い、チームを組むことで互いの成長を助ける。
ボトルの中のワインは決して終点ではなく、むしろ出発点なのだ。
LAB05:WHITE AND RED GRAPES
白ブドウと赤ブドウの組合わせは、ルールに反し、失われた古い伝統を取り戻し、同時に革新をもたらす。(インポーター資料より)
ヴェネトは、イタリア北東部に位置する多様性に富んだワイン産地です。
アルプス山脈の南側に広がり、アドリア海に面しているため、山岳地帯から平野、丘陵地帯まで変化に富んだ地形を有しています。
気候は、夏は暖かく冬は寒冷で、年間を通じて適度な降水量があります。
この地域の特産ブドウ品種には、白ブドウのガルガネガ、トレッビアーノ、赤ブドウのコルヴィーナ、ロンディネッラなどがあります。
特に注目すべき地区として、ヴァルポリチェッラがあります。ここでは、独特の製法で造られるアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラが有名です。
このワインは、ブドウを乾燥させてから醸造するため、濃厚で力強い味わいが特徴です。
近年、ヴェネトではナチュラルワインの生産も増えています。
これらのワインは、化学的な添加物を極力使用せず、自然な醸造過程を重視しています。その結果、テロワールの個性を生き生きと表現した、フレッシュで個性的なワインが生まれています。
ネッビオーロは、イタリア北部のピエモンテ州が原産の赤ワイン用ブドウ品種です。
ピエモンテ州は、アルプス山脈の麓に位置し、丘陵地帯が広がっています。
気候は大陸性気候と地中海性気候の影響を受け、四季がはっきりしています。
この地域では、ネッビオーロの他にバルベーラ、ドルチェット、モスカートなどの品種も栽培されています。
特に注目すべき地区として、バローロとバルバレスコがあります。
これらの地区では、石灰岩質の土壌と独特の気候条件を活かした個性的なワインが生産されています。
バローロのワインは、力強さと優雅さを兼ね備え、バラやタールの香りが特徴的です。
一方、バルバレスコは、エレガントでフルーティーな香りが際立ちます。