2021年9月に手作業にて収穫、個々の葡萄を別々に発酵。部分的に除梗(約10%茎を残す)ファイバーグラスパットとスチールタンクを使用し自然発酵。10日後、マッシュをプレスし、ポンプでアカシア樽へ。澱と共に22か月熟成。瓶詰め前日に各ワインをブレンドし、2023年7月下旬にボトリング。全ての工程で温度管理はなし、亜硫酸無添加、無清澄、無濾過。 2021年はコピッチがワインの経営を引き継いで、10周年を迎えた年。普段このワインは”PERSPEKTIVE ROT”としてリリースしていますが、この年を記念して“HAPPY ANNIVERSARY 2021”というワイン名と花火が上がる特別なラベルでリリース。また今季でこのシリーズは生産終了となるため、ラストヴィンテージとなります。 淡い濁りのある紫がかった赤色。サワーチェリー、ブルーベリー、プラム、少しのリコリスとスパイスのアロマ。ライトからミディアムの中間のボディにドライなサワーチェリーやラズベリーのニュアンス、少しのスパイスとハーブがアクセント。酸は溶け込み、程好く、以前より柔らかな印象。少し冷やしても◎(12℃前後がお薦め) (インポーター資料より)
ブルゲンランドは、オーストリア東部に位置する魅力的なワイン産地です。
ノイジードル湖の周辺に広がり、パンノニア平原の一部を形成しています。
温暖な大陸性気候と、湖の影響による独特の微気候が、ブドウ栽培に理想的な環境を生み出しています。
この地域の特産ブドウ品種には、赤ワイン用のツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ、白ワイン用のヴェルシュリースリング、シャルドネなどがあります。
特に貴腐ワインの原料となるボトリティス菌に感染したブドウを使用した甘口ワインも有名です。
注目すべき地区として、ノイジードル湖周辺のルスト地区があります。
ここでは、湖の影響を受けた独特の気候条件下で、凝縮感のある甘口ワインが生産されています。
これらのワインは、豊かな果実味と複雑な風味を持ち、優雅さと深みを兼ね備えています。
近年、ブルゲンランドではナチュラルワインの生産が盛んになっています。
化学的な添加物を極力使用せず、自然な醸造過程を重視することで、テロワールの個性を生き生きと表現したフレッシュで個性的なワインが生まれています。
ブルゲンランドのワインは、伝統的な手法と現代的なアプローチが融合した、オーストリアワインの新たな魅力を体現しています。初心者の方にも、中欧ワインの多様性と奥深さを感じていただける産地です。
ブラウフレンキッシュは、オーストリア東部のブルゲンラント州で主に栽培される赤ワイン用ブドウ品種です。
この地域は、パンノニア平原の西端に位置し、大陸性気候と地中海性気候の影響を受けています。
暖かく乾燥した夏と、穏やかな冬が特徴です。
ブルゲンラント州では、ブラウフレンキッシュの他にツヴァイゲルト、ザンクト・ラウレント、そして白ブドウのグリューナー・ヴェルトリーナーなども栽培されています。
特筆すべき地区として、ミッテルブルゲンラントがあります。
ここでは、鉄分を含む粘土質の赤土壌が特徴的で、この土壌から生まれるブラウフレンキッシュワインは、スパイシーでミネラル感豊かな味わいが特徴です。果実味とタンニンのバランスが良く、エレガントな酸味を持ちます。
近年、ブルゲンラント州ではナチュラルワイン造りに取り組む生産者が増えています。
有機栽培やビオディナミ農法を採用し、最小限の介入で醸造を行うことで、ブラウフレンキッシュの持つ繊細な風味と果実味を存分に引き出しています。これらのワインは、生き生きとした酸味と豊かな果実味が特徴で、テロワールの個性を鮮明に表現しています。