2021年から造り始めた白ワイン。2日間のセメントタンクでのマセレーションの後にステンレスタンクで醗酵&熟成。(インポーター資料より)
プーリアは、イタリア半島の「かかと」に位置する魅力的なワイン産地です。
地中海性気候で、雨が少なく日照時間が長いのが特徴です。地形は主に平野と丘陵で構成され、石灰岩質の土壌が広がっています。
この地域の特産ブドウ品種には、赤ワイン用のネグロアマーロ、プリミティーヴォ、白ワイン用のボンビーノ・ビアンコなどがあります。
特に注目すべき地区として、サレント半島があります。
ここでは、ネグロアマーロを使用した力強い赤ワインが生産されています。これらのワインは、濃厚な果実味とスパイシーな香りが特徴で、豊かなタンニンと長い余韻を楽しめます。
マルヴァジーア(マルヴァジア)は、地中海沿岸を中心に広がる古いワイン用ぶどう品種群で、代表的なマルヴァジーア・ビアンカ(白)、マルヴァジーア・ネーラ(黒)、マルヴァジーア・ディ・カンディアなど、多彩な亜種があります。主な産地はイタリア全土(特にエミリア=ロマーニャ、シチリア、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア、ピエモンテ、カラブリア)、スペインのシッチェスやカナリア諸島、ギリシャ(モネンヴァシア周辺)、クロアチア、ポルトガルなど多岐にわたります。地形や気候は産地によって異なりますが、典型的には海に近い丘陵地や火山性土壌、砂質・石灰質が多く、温暖で乾燥した気候がぶどうの芳醇さを引き出します。例として、イタリアのエミリア=ロマーニャ地方の「ディ・カンディア・アロマティカ」は粘土石灰質土壌、シチリアのリパリ諸島は火山性土壌、フリウリでは砂岩や石灰系の丘陵地が特徴です。
特出した地区としては、シチリアの「リパリ島」やカナリア諸島、イタリアのピエモンテ(カソルツォ、カステルヌオーヴォ・ドン・ボスコ)、ギリシャのモネンヴァシア、スペイン・シッチェスなどがあり、それぞれの個性が際立ちます。“リパリ島”では甘口のパッシート、ピエモンテでは香り高く甘い赤ワイン、イストリアやフリウリではドライでミネラル感ある白、“カナリア諸島”の溶岩土壌由来のマルヴァジーア・ヴォルカニカは力強いミネラルとフレッシュさが特徴です。