手摘みで収穫したブドウを除梗・破砕して、果皮とともに野生酵母のみでステンレスタンクで温度管理を行わずに自発的に発酵。マセラシオンは3週間。1日1回のルモンタージュでマセラシオン。圧搾後、引き続きステンレスタンクで自発的なマロ発酵とシュールリーによる熟成。無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は瓶詰め時に必要最最小限のみ添加。2023年の収穫日は9月4日。アルコール度数12度。総生産量1,500本。2024年3月時点のSO2トータルは25mg/l。
ヨアン自身のコメント:キュヴェ名の『Ouvrez les guillemetsウブレ・レ・ギメ』とは、フランス語で「引用符を付ける」という意味です。小説を朗読している時に、登場人物の話す言葉を聴衆に伝えるときに、口頭で言う慣用句です。ソーヴィニヨンの味わいについては、人それぞれ意見がありますが、今年はブドウが全てを語っているように感じます。ですから、少し時間をかけて、「引用符を付ける」ように、ブドウが私達に語ることに耳を傾けて頂けると、新しい物語が聞けることでしょう。(インポーター資料より)
フランスの南西地方は、ピレネー山脈とガロンヌ川に囲まれた多様な地形を持つワイン産地です。
大西洋の影響を受けた温暖な気候と、内陸部の大陸性気候が混在しており、ブドウ栽培に適した環境を提供しています。
この地域の特産ブドウ品種には、白ワイン用のプティ・マンサン、グロ・マンサン、赤ワイン用のタナ、マルベック、カベルネ・フランなどがあります。
特に注目すべき地区として、カオールがあります。
ここでは、タナを主体とした力強い赤ワインが生産されています。これらのワインは、濃厚な果実味とタンニンが特徴で、長期熟成にも適しています。
ソーヴィニヨン・ブランは、フランスのロワール地方やニュージーランドのマールボロ地区で特に有名な白ワイン用ブドウ品種です。
マールボロ地区は、ニュージーランド南島の北東部に位置し、西岸海洋性気候の影響を受けています。夏は涼しく、冬は比較的穏やかで、ブドウ栽培に適した環境です。
この地域では、ソーヴィニヨン・ブランの他にピノ・ノワール、シャルドネ、リースリングなどの品種も栽培されています。
特に注目すべき地区として、ワイラウ・ヴァレーがあります。
ここでは、粘板岩上に堆積した砂質の土壌が特徴で、水はけが良く痩せた土壌がワインに個性を与えています。
ワイラウ・ヴァレーのソーヴィニヨン・ブランは、パッションフルーツやグレープフルーツを思わせるトロピカルな香りと、爽やかな酸味が特徴です。