糖分も酵母も一切添加せずに、蓋の高さを自由に変えることができるセンプレ ピエーノと呼ばれるタンクでアルコール醗酵を行う。フリーランを使用し、微細な瓶内二次醗酵を行うために、ボトリング時には二酸化硫黄を一切添加しない。
地元の量り売りでお客さんが微発泡を望む場合には、ワインの一部を醗酵途中で濾過冷却し甘口の状態で保存したものをその場で数リットルブレンドしている。その余剰分をそのままボトリングしたものはマルヴァジーア アマービレ(銅色キャップ)としてリリース。(インポーター資料より)
エミリアロマーニャは、イタリア北部に位置する魅力的なワイン産地です。
北部にはポー川平野が広がり、南部にはアペニン山脈が連なっています。
気候は大陸性気候と地中海性気候の影響を受け、夏は暑く冬は寒い傾向にありますが、アドリア海からの海風が気候を穏やかにしています。
この地域の特産ブドウ品種には、白ワイン用のアルバーナ、トレッビアーノ、赤ワイン用のサンジョヴェーゼ、ランブルスコなどがあります。
特に注目すべき地区として、ロマーニャがあります。ここでは、アルバーナを使用した個性的な白ワインが生産されています。
これらのワインは、フルーティーな香りと豊かな果実味が特徴で、適度な酸味とミネラル感も楽しめます。
マルヴァジーア(マルヴァジア)は、地中海沿岸を中心に広がる古いワイン用ぶどう品種群で、代表的なマルヴァジーア・ビアンカ(白)、マルヴァジーア・ネーラ(黒)、マルヴァジーア・ディ・カンディアなど、多彩な亜種があります。主な産地はイタリア全土(特にエミリア=ロマーニャ、シチリア、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア、ピエモンテ、カラブリア)、スペインのシッチェスやカナリア諸島、ギリシャ(モネンヴァシア周辺)、クロアチア、ポルトガルなど多岐にわたります。地形や気候は産地によって異なりますが、典型的には海に近い丘陵地や火山性土壌、砂質・石灰質が多く、温暖で乾燥した気候がぶどうの芳醇さを引き出します。例として、イタリアのエミリア=ロマーニャ地方の「ディ・カンディア・アロマティカ」は粘土石灰質土壌、シチリアのリパリ諸島は火山性土壌、フリウリでは砂岩や石灰系の丘陵地が特徴です。
特出した地区としては、シチリアの「リパリ島」やカナリア諸島、イタリアのピエモンテ(カソルツォ、カステルヌオーヴォ・ドン・ボスコ)、ギリシャのモネンヴァシア、スペイン・シッチェスなどがあり、それぞれの個性が際立ちます。“リパリ島”では甘口のパッシート、ピエモンテでは香り高く甘い赤ワイン、イストリアやフリウリではドライでミネラル感ある白、“カナリア諸島”の溶岩土壌由来のマルヴァジーア・ヴォルカニカは力強いミネラルとフレッシュさが特徴です。