除梗した葡萄をステンレスタンクにて短めのマセラシオン。発酵後、ファイバータンクにて熟成。
PIWIはドイツ語の「Pilzwiderstandsfähige Rebsorten(カビに強いブドウ品種)」(=うどんこ病やベト病に強いブドウ品種)を指します。サクランボの香りがするワインなので、このキュヴェ名!カベルネコルティスはカベルネソーヴィニヨンとソラリスの交配品種。レッドチェリーやブラックチェリーなどの爽やかな果実味。タバコの葉や甘草などのニュアンスに、スパイス感。紅茶のような細かいタンニンとサクランボのシロップ漬けのような甘い余韻の楽しめる、ちょっぴりビターでコクのある味わい。(インポーター資料より)
ラングドック地方は、フランス南部の地中海沿岸に位置する広大なワイン産地です。
温暖な地中海性気候と、年間200日も吹く乾燥した冷風(トラモンタネ)がブドウ栽培に理想的な環境を作り出しています。
この地域では、シラー、グルナッシュ、カリニャンといったローヌ系品種や、地元品種のピクプールなど、多様なブドウが栽培されています。
特筆すべき地区の一つがフォジェールで、標高約350mの痩せた土壌が特徴です。ここでは多くのドメーヌが有機栽培やビオディナミ農法を採用し、自然派ワインの生産に力を入れています。
また、ミネルヴォワ地区の中でも、ラ・リヴィニエールは高品質なワインで知られています。
シラーやグルナッシュから造られる洗練された味わいのワインは、凝縮感とボリューム感があり、滑らかな舌触りが特徴です1。
ラングドックワインは、南フランスの太陽のように力強く、輝きのある赤色が魅力的です。
カジュアルなデイリーワインから高品質なものまで幅広く、ワイン愛好家の探究心をくすぐる多様性に富んだ産地といえるでしょう
カベルネ・コルティスは、1982年にドイツ・フライブルクのブドウ育種家ノルベルト・ベッカー博士によって開発された赤ワイン用品種で、カベルネ・ソーヴィニヨンとソラリスを交配したハイブリッドです。ドイツ(特にバーデンやラインヘッセン)、スイス、オーストリア、オランダ、英国など涼しい気候や冷涼地域での栽培が進み、「PIWI品種」として高い耐病性(ウドンコ病・べと病・灰色カビ)を持ち、有機や自然派ワイン向きのブドウとして注目されています。
この品種は果皮が厚く早熟で、霜害や病害への強さから化学農薬を大きく減らせるため、ナチュラルワイン生産者に好まれます。栽培適地は水はけの良い土壌で、標高・寒暖差のある丘陵などでもポテンシャルを発揮します。カベルネ・コルティスを使ったナチュラルワインは、小規模ワイナリーが野生酵母・無添加・有機栽培で醸し、自根で栽培される例も多いです。ワインの特徴は、深みのある紫色、カシスやブラックチェリーなど黒果実の香り、しっかりしたタンニンと骨格、時にハーブやスパイス、野性的なニュアンス。酸とのバランスも良く、若いうちは力強くフルーティですが、熟成させると複雑な味わいが楽しめます。