足でつぶしたブドウを500リットルのフレンチオークにて発酵熟成。冬の寒さのおかげで自然に清澄。やや黒みがかった輝きのあるカシス色。ブルーベリーや黒系果実のフレッシュなアロマと余韻にスミレなどのエレガントな香りが広がる。 ビエルソで最もナチュラルな作りのメンシア!(インポーター資料より)
スペイン内陸部のカスティーリャ・イ・レオンは、広大な高原地帯(メセタ)に位置し、標高は750~800mと高く、昼夜の寒暖差が大きい大陸性気候が特徴です。夏は非常に暑く、冬は厳しい寒さとなりますが、この寒暖差がブドウの酸と果実味のバランスを生み出します。特産のブドウ品種は赤ワイン用のテンプラニーリョ(地元名ティント・フィノ/ティント・デル・トロ)が圧倒的で、リベラ・デル・ドゥエロやトロで高品質な赤ワインが生まれます。その他、ガルナッチャ、メンシア(ビエルソ地区)、白ワイン用のベルデホ(ルエダ地区)、ソーヴィニヨン・ブラン、アイレン、マカベオなども栽培されています。
特にリベラ・デル・ドゥエロは、凝縮感のある果実味と生き生きとした酸味を持つ赤ワインが有名で、ナチュラルワインの分野でも有機栽培や自然発酵を取り入れた生産者が増加中。ベルデホ主体のルエダでは、樹齢100年を超える古木から造られるナチュラルな白ワインが注目されています。これらのワインは、ピュアな果実味とフレッシュな酸、土地のミネラル感が感じられ、初心者にも飲みやすく食事との相性も抜群です。
スペイン北西部のビエルソ地方は、山に囲まれた緑豊かな谷間に位置し、冷涼で昼夜の寒暖差が大きい気候が特徴です。この地域の特産ぶどうは黒ぶどうの「メンシア」で、全体の約75%を占め、ほかにアラウシャやメレンサオも栽培されています。
ビエルソの中でも特に注目されるのは標高500~850mの丘陵斜面エリアで、痩せたスレート土壌と古木が多く、低収量ながら凝縮感のある高品質なぶどうが育ちます。ここで造られるナチュラルワインは、赤系果実やすみれ、ハーブの香りが広がり、フレッシュでエレガントな味わいが魅力。特に斜面の畑のワインは、しっかりとしたボディとタンニン、複雑なアロマを持ちます。ナチュラルワイン造りも盛んで、果実味や品種の個性を素直に表現した親しみやすいスタイルが多く、ワイン初心者にもおすすめです。ビエルソのメンシアは「スペインのブルゴーニュ」とも呼ばれ、世界中で注目を集めています