2025/10月時点での開けたてはまだ固く味わいが閉じているようでした(果実味やボディ感を感じづらくアルコール感や渋み、液体の強さを真っ先に感じる)。ですが数時間経つとほぐれて黒いフルーツの果実感を感じるようになります。すごくポテンシャルを感じるので開けるのは来年とか2~3年後でもいいかも知れませんね。(スタッフコメント)_____手摘みで収穫したブドウを手作業で完全に除梗し、野生酵母のみでステンレスタンクでアルコール発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。マセラシオンはアンフュージョン(煎じる)のみで、ピジャージュもルモンタージュも一切行わない。マセラシオンの期間は約18日間。圧搾後、バリック(新樽は用いない)に移してマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・無濾過、SO2も無添加で瓶詰め。2023ヴィンテージは9/18に収穫。総生産量1,000本。アルコール度数は13度。2025年7月実施の分析ではSO2は検出されず。
『Anti Héros』とはフランス語で、「アンチヒーロー」という意味です。フランスに移住した当初、マリーナとデデはジュラであらゆる方法でブドウ畑を探しました。しかし見つけることはできず、まずボージョレで畑を購入しました。このことをジュラの人々に話すと、皆がその距離に驚いて、「なぜジュラで畑を購入しないのですか?」と尋ねてきました。マリーナとデデは「あなたは売りに出している畑を持っていますか?それとも誰か畑を売りに出している人をご存じですか?」と聞き返しました。その答えは、ずっと「いいえ」でした。なぜ人々は購入できるブドウ畑がないにもかかわらず、このように反応したのでしょうか?二人には目的はあったものの十分に理解されなかったのです。そんなことが続き、二人は自分達が物語の「アンチヒーロー」ではないかと考えるようになったのです。このような経緯があったため、アンティ・エローと命名したそうです。メインラベルにはフランス語で「アンチヒーロー:曖昧で現実的、予測不可能で、クラシックなヒーロー的要素を欠いている人物。」と記述されています。(インポーター資料より)

ジュラは、フランス東部に位置する魅力的なワイン産地です。
ブルゴーニュとスイスの間に広がり、ジュラ山脈の複雑な地形が特徴的です。
半大陸性気候で、暖かく比較的乾燥した夏と寒い冬があります。この気候と石灰岩質の土壌が、独特のワイン造りを可能にしています。
この地域の特産ブドウ品種には、白ワイン用のサヴァニャン、シャルドネ、赤ワイン用のプールサール、トゥルソーなどがあります。
特に注目すべき地区として、レトワールがあります。
ここでは、石灰岩豊富な土壌を活かした個性的なワインが生産されています。
これらのワインは、ミネラル感豊かでフレッシュな味わいが特徴で、複雑な風味と長い余韻を楽しめます。
ガメイは、フランスのブルゴーニュ地方南部、特にボージョレ地区で栽培される赤ワイン用ぶどう品種です。この地域は温暖な気候と花崗岩質の土壌が特徴で、ガメイの栽培に適しています。ブルゴーニュ地方では、北部でピノ・ノワールとシャルドネが主に栽培されますが、南部のボージョレ地区ではガメイが95%を占めています。
ボージョレ地区の中でも、北側の高地「オー・ボージョレ」は特に注目されます。ここでは「ボージョレ・ヴィラージュ」と呼ばれる上質なワインが生産され、さらに10の特別な地区では「クリュ・ボージョレ」という最高級のワインが造られます。
ガメイから造られるワインは、フルーティーでチャーミングな酸味が特徴です。タンニンは穏やかで、赤い果実や時にコショウを思わせる香りを持ちます。オーク樽で熟成させると、複雑で長期熟成に耐えうるワインになります。
ボージョレ地区では、自然派ワイン(ナチュラルワイン)の生産も盛んで、添加物を極力抑えた、ぶどう本来の味わいを楽しめるワインが造られています。これらのワインは、フレッシュで生き生きとした果実味が特徴で、ワイン初心者でも親しみやすい味わいです。