手摘みで収穫したブドウを手作業で除梗した後、果皮とともにグラスウールのタンクで野生酵母のみで温度管理を行わずに自発的に発酵。マセラシオンはソフトなピジャージュとルモンタージュで1ヶ月間。圧搾後、引き続きタンクでシュール・リーの状態でマロ発酵(自然に実施)と熟成。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。瓶詰め前にブレンドして、無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。 現行ロットは2023ヴィンテージ。収穫日は9/23。アルコール度数12度。総生産量1,200本。2025年6月時点のSO2トータルは26mg/l。
*『Acrobateアクロバット』とは文字通り「アクロバット=曲芸」の意味です。オレンジワインは、アクロバットな行為と同じで、必ずしも成功するとは限りません。また、必ずしも全ての人が好むような味わいではありません。このようなことから、アクロバットと命名したそうです。 (インポーター資料より)
ローヌは、フランス南東部に位置する魅力的なワイン産地です。
ローヌ川に沿って約250kmにわたって広がり、北部と南部に大きく分かれます。
北部は半大陸性気候で急峻な斜面に畑が並び、南部は地中海性気候でなだらかな丘陵地が広がります。
特産ブドウ品種は、北部では赤ワイン用のシラー、白ワイン用のヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌ。南部では赤ワイン用のグルナッシュ、シラー、ムールヴェードルなどがあります。
特出した地区として、北部のコート・ロティがあります。
ここでは、花崗岩質の土壌と急斜面を活かした個性的な赤ワインが生産されています。
これらのワインは、シラーの力強さとヴィオニエのエレガントさが融合した複雑な味わいが特徴です。
ユニ・ブランは、フランス南西部のコニャックやアルマニャック地方を中心に広く栽培される白ワイン用ぶどう品種で、主な産地は大西洋から内陸にかけての粘土石灰質土壌が多い地域で、温暖な海洋性や地中海性気候のもと、遅めの芽吹きと成熟を特徴としています。春の霜害にも強く、病気にも比較的耐性があります。ユニ・ブランは高い酸味と低い糖度が魅力で、フレッシュでクリアな味わいが特徴的です。柑橘や青リンゴ、洋梨のようなさっぱりした香り、穏やかな味わい、軽いボディが多いです。白ワインの他、ブレンド用や世界的に有名なコニャックやアルマニャックなどの蒸留酒用ベースにも用いられていますが、ナチュラルワインでも果実のピュアな酸味とミネラル感が生きる爽やかなワインが造られます。特にコニャック地方の「グランド・シャンパーニュ」「プティット・シャンパーニュ」などの地区が格付けされています。ここで造られるユニ・ブラン主体のナチュラルワインは、土壌由来の繊細なミネラル感やクリーンな酸が特徴です。