手摘みで収穫、選果後、全房でプレス後、ステンレスタンクに移し、発酵。1カ月間ステンレスタンクでシュールリーにて熟成。その後、ノンフィールター、酸化防止剤なしでボトリング。(インポーター資料より)
フランス南西部は、多様な地形と気候を持つ魅力的なワイン産地です。
ピレネー山脈の麓から大西洋沿岸まで広がり、中央部は石灰質台地、東部は原生岩や変成岩、南部は複雑な地質が特徴です。
地中海性気候と大西洋性気候の影響を受け、ブドウ栽培に適した環境です。
この地域の特産ブドウ品種には、白ワイン用のプティ・マンサン、グロ・マンサン、ランドレル、赤ワイン用のタナ、マルベック、ネグレットなどがあります。
特に注目すべき地区として、カオールがあります。
ここでは、マルベック(コット)を主体とした力強い赤ワインが生産されています。
これらのワインは、濃厚な果実味とスパイシーな風味が特徴で、長期熟成にも適しています。
セミヨンは、フランスのボルドー地方、特にソーテルヌ村を発祥とする白ワイン用ブドウ品種です。
ボルドーは大西洋に面し、温暖な海洋性気候に恵まれています。この地域では、セミヨンの他にソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデルなどの品種も栽培されています。
特に注目すべき地区として、ソーテルヌとグラーヴがあります。
ソーテルヌでは、早朝の霧と日中の太陽という独特の気候条件により、セミヨンを使用した世界最高峰の貴腐ワインが生産されています。
一方、グラーヴ地区では、セミヨンとソーヴィニヨン・ブランをブレンドした爽やかさとコクを兼ね備えた長期熟成タイプの辛口ワインが造られています。
セミヨンから造られるワインは、若いうちは穏やかな香りと落ち着いた果実味が特徴ですが、長期熟成によって複雑さと深みを増します。
貴腐ワインの場合、柑橘類、アカシア、ハチミツ、アプリコットなどの豊かな香りと、甘さと酸味のバランスが絶妙です。