手摘みで収穫後、ピノ・グリの一部は1週間ほどマセレーション、エルプリングの一部はマセレーション発酵、それ以外のブドウはシャルドネも含めて全房プレス。その後、古樽(228L)にモストを移し、10ヶ月シュールリー。バトナージュは一切しない。アサンブラージュの際に22年に仕込んだピノ・ノワールをブレンド。無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め時に極少量。2022年ヴィンテージのピノ・ノワールを少量仕込んだのですが、発酵中に好ましくない「カーボニック・マセレーション」が起こりました。それは瓶詰めせずに様子を見ようと決めましら。こうして「カランボラージュ」は、私が所有する4品種全てをブレンドした「グロ・カランボラージュ」となりました。このワインは以前のスタイルを忠実に守りつつ、他のシリーズよりも遊び心と実験性に溢れています。(インポーター資料より)

モーゼルは、ドイツを代表する歴史あるワイン産地です。
モーゼル川沿いに広がる急斜面のブドウ畑が特徴的で、冷涼な気候と豊富なスレート土壌がワインに独特の個性を与えています。
この地域の主要ブドウ品種は、何と言ってもリースリングです。
他にもミュラー・トゥルガウやゲヴュルツトラミネールも栽培されています。
近年では、シュペートブルクンダー(ピノ・ノワール)の生産も増えています。
特筆すべき地区として、ベルンカステルがあります。
ここでは、世界的に有名な「ベルンカステル・ドクトル」という畑があり、複雑さと深みのある高品質なリースリングワインを生産しています。
モーゼルのワインは、エレガントで広がりのある酸味、豊かな果実味、そして際立ったミネラル感が特徴です。
特にリースリングは、花の香りやリンゴ、ピーチのようなフルーツの風味が感じられ、辛口から甘口まで幅広いスタイルで楽しめます。
近年の気候変動により、以前よりもブドウが熟しやすくなり、熟した酸味と精妙なミネラル感、軽やかな果実味を持つ魅力的な辛口ワインが増えています。
モーゼルのワインは、初心者の方にも親しみやすく、ドイツワインの魅力を存分に味わえる素晴らしい入門編となるでしょう。