古樽で発酵・熟成。熟成7ヶ月。サンスフル。out le monde descend(「皆がやってくる」という意味)と同じ読みでAOC Côtes de ToulのToulとかけている。アセロラやスミレなどの華やかなアロマ。火打石のニュアンスも。ガメイのジューシーさとピノ・ノワールの軽やかでフレッシュなスパイシーさを組み合わせた味わい。バランスのとれた透明感のある果実味と穏やかな酸味、フィニッシュにほのかに感じられるスモーキーな味わいが特徴のグビグビワイン。(インポーター資料より)
フランス北東部、アルザスとシャンパーニュに挟まれたロレーヌ地方は、丘陵や山岳地帯が広がる大陸性気候の地域で、冬は寒冷、夏は比較的温暖です。主な土壌は粘土質や石灰岩で、ブドウ栽培に適した条件が整っています。特産品種は白ワイン用のオーセロワ、リースリング、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、ミュラー・トゥルガウ、ゲヴュルツトラミネール、赤ワイン用のピノ・ノワールやガメイなどが中心です。
中でも「コート・ド・トゥール」地区は、淡いロゼ色の「グリ・ド・トゥール」が有名で、ガメイとピノ・ノワールを主体に造られ、ベリー系の華やかな香りと爽やかな酸味が特徴です。ロレーヌでは近年ナチュラルワインの生産者が増えており、有機栽培や生態系に配慮した自然な造りが主流になりつつあります。自然派のグリ・ド・トゥールやオーセロワは、果実味が豊かで軽やか、食事と合わせやすいワインが多く、初心者にも親しみやすいスタイルです。希少性も高く、ワイン好きなら一度は味わいたい産地です。
ガメイは、フランスのブルゴーニュ地方南部、特にボージョレ地区で栽培される赤ワイン用ぶどう品種です。この地域は温暖な気候と花崗岩質の土壌が特徴で、ガメイの栽培に適しています。ブルゴーニュ地方では、北部でピノ・ノワールとシャルドネが主に栽培されますが、南部のボージョレ地区ではガメイが95%を占めています。
ボージョレ地区の中でも、北側の高地「オー・ボージョレ」は特に注目されます。ここでは「ボージョレ・ヴィラージュ」と呼ばれる上質なワインが生産され、さらに10の特別な地区では「クリュ・ボージョレ」という最高級のワインが造られます。
ガメイから造られるワインは、フルーティーでチャーミングな酸味が特徴です。タンニンは穏やかで、赤い果実や時にコショウを思わせる香りを持ちます。オーク樽で熟成させると、複雑で長期熟成に耐えうるワインになります。
ボージョレ地区では、自然派ワイン(ナチュラルワイン)の生産も盛んで、添加物を極力抑えた、ぶどう本来の味わいを楽しめるワインが造られています。これらのワインは、フレッシュで生き生きとした果実味が特徴で、ワイン初心者でも親しみやすい味わいです。