ナチュールワイン・ナチュラルワイン・ヴァンナチュール・自然派ワイン

コッレ サン マッシモ

Colle San Massimo

イタリア / アブルッツォ

アブルッツォ北部、モンテプルチァーノの偉大なる産地テラーモ近郊、アドリア海沿岸の町ジュリアノーヴァ。この土地に生まれたエンリーコ ガッリナーロ。大学卒業後、アメリカで20年近く教師として勤めてきたエンリーコ。アメリカでの生活は、故郷で当然のように食べていた野菜にオリーブオイル、そしてワイン。それがどれほど恵まれていたのかを、身を持って体験したと話す彼。2003年に故郷に戻り、祖父の農園を引き継ぎ、オリーブの栽培と自家消費用のワインを造り始める。 農園といっても非常に小規模で、1.5haのオリーブの畑と、ブドウ畑はわずかに0.7haしかない。現在は家業を手伝う傍らで、自家消費用の野菜やオリーブオイル、ワインを醸造している。 畑はグランサッソの麓に広がる土地、粘土質が非常に強く、標高は100m程度。海までわずか4km。強い潮風によって冷涼さを保っている。ブドウは祖父の時代に植えたものばかりで樹齢は40~50年。モンテプルチァーノ ダブルッツォを中心に、トレッビアーノ、パッセリーナ、マルヴァージアを栽培。肥料を与えず、不必要な剪定や除葉、グリーンハーヴェストを行わない。ほとんどが手作業中心、効率を考えず時間を費やす、単純な理屈ではあるが、それこそが最も大切だと話すエンリーコ。化学的な肥料や農薬は一切使わず、銅と硫黄についてもほとんど使用していない。彼のフィロソフィの根幹にある、「自分たち家族が食べる、飲むものを造る」という考え。栽培が安定し収穫が見込めるようになった2008年より、自家ボトリングを開始、といっても07haの畑からたった2000本という少なさ、そのほとんどはカンティーナでエンリーコ自ら販売している。 醸造はほぼ独学というエンリーコ、ブドウは小型のセメントタンクにて醗酵を促す。途中、酵母添加や温度管理は行わないのは当然、フィルターや清澄も行わない。SO2はボトル詰めに僅かに使用する程度。「醸造をゼロから勉強してみて感じたことは、どれもこれも不必要な工程が多すぎる。酵母は本来ブドウ自身が持っているし、醗酵中もコントロールしなくても時間をかけて終えるのを待てばいい。オリや濁りは時間をかけてオリ引きすれば問題ない。あとは一つ一つの工程のクオリティを上げるだけ。」なんとも合理的でいてシンプルなエンリーコの醸造哲学。 ビアンコはトレッビアーノが主体で、パッセリーナ、マルヴァージア。醗酵が始まった段階で圧搾、野生酵母による醗酵。途中温度管理など一切行わず、セメントタンクにて6か月の熟成。白ブドウの樹が少なく、例年200L程度しか造られないことが、とても残念なほど、素晴らしい果実感と柔らかさを持つ。 メーノ ロッソは、いわばチェラスオーロ(ロゼ)として造られたもの、モンテプルチァーノを収穫後、約12時間のマセレーション(果皮浸漬)を行います。圧搾後、小型のセメントタンクにて醗酵を終える。ロゼと言うには十分な色合い、そして重厚な味わい。土地で愛されてきた、食事と共にあるワイン。 ピウ ロッソは、モンテプルチァーノ ダブルッツォそのままと言ってもいい。収穫後、セメントタンクにて約1週間のマセレーションを行い、野生酵母による醗酵を促します。圧搾後、そのままタンクにて12か月、ボトル詰め後さらに12カ月の熟成。時間を費やすことで見える、モンテプルチァーノの個性をはっきりと感じる味わいです。 そしてロッソは、チェラスオーロとモンテプルチアーノ ダブルッツォの中間的存在。醸造、というよりチェラスオーロとモンテプルチァーノを混ぜるというもの。驚きの手法ではありますが、元来地元で親しまれてきた飲み方でもあります。濃厚なモンテプルチアーノをロゼ(チェラスオーロ)と割ることで、飲み心地の良さと適度な濃度、旨みのバランス感。ワインだけでは完結しない、食事と共にあるというテーブルワインとしての存在です。 元来の生産規模ゆえに、利益の追求を無視したエンリーコのワイン観。滋味深く、飲み飽きることのない優しさを持ったワインです。 (インポーター資料より)


コッレ サン マッシモ のワイン

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メーノロッソ 2023 - コッレ サン マッシモ
¥4,290
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ロッソ 2022 - コッレ サン マッシモ
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ロッソ ノッテフォンダ 2021 - コッレ サン マッシモ
¥4,950